クリエイティブキッズキャンプ２０１９
～ミルククラウンを観察しましょう。～

背景

昔は高価で特殊な機器でないと計測できなかったことが、現在の普通に売られている民生機器（カメラなど）やマイコン等を組み合わせることで、手軽にできるようになってきています。本展示では、その一例として、デジタルカメラとマイコンを組み合わせて、ミルククラウン(水滴が跳ねる様子)の撮影ができるような仕組みを作っています。
デジタルカメラは、明るく撮影できる画像素子が開発され、制御用ICの高機能・高速化が進み、ソフトウエアも年々進化しています。 本展示では、30倍スーパースローモーション撮影(960fps)の機能が備わったデジタルカメラを使用しています。
また、安価で簡単なプログラムで動くマイコンが売られており、センサー等を組み合わせて、色々な制御が可能になってきました。また、Internetと接続出来るものも多くあります。また、接続できるセンサーも簡単に購入でき、ネット上には様々な情報もあります。

装置概略

仕組み

1. センサーが水を検知し、撮影モードに入る。
2. 水が落ちる時間を待つ。(待ち時間は高さから計算)
3. 撮影開始のシャッターを押す。
4. 約0.2秒間待つ。
5. 撮影終了のシャッターを再度押す。

利用したもの

デジタルカメラ　Sony RX100M5A

30倍スローモーション(撮影時間は3秒間), 高速シャッター(1/32000) 高速AF（0.05秒）

マイコン　Arduino UNO R3

手軽に使えるイタリア発のマイコン
インターネット上に豊富な情報があります。

反射型フォトインタラプタ　SHARP GP2A200LCS

光の反射で障害物を検知します。
コピー機などで紙のチェックなどに使われます。

レーザ距離計　秋月電子通商 AE-VL53L0X

光が反射し、往復する時間で距離を測ります。
3～200cmの距離を正確に測定できます。

ひずみ計(ロードセル)

荷重の計測に使われます。
今回は500gまで計測できるものを利用しました。
ひずみ計　本体(500g)
HX711使用 ロードセル用ADコンバータ モジュール基板

熱電対増幅変換器(Ｋ型熱電対アンプモジュール)

熱電対の微小な起電力を増幅し、マイコンで読めるようにデジタル温度データに変換します。

当日撮影した動画

動画は1ファイル30MB程度あります。ご注意ください。